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Webはインターネットになったねぇ

1月の話になるけど、CROSS 2013というイベントに行ってWebの話をしてきました。詳細なログは前田さんが取ってくれたのでそちらをどうぞ。で、オブザーバ的な立場で聞きにきてくれたid:naoyaが僕の言葉を引いてエントリを書いてくれた。

本来Webはインターネットの1アプリケーションだった。ここでいうインターネットはTCP/IPのこと。これはid:naoyaが引いた論文の中でTimBLも強調していることだ(Keep the Web separate from the Internet)。

テクノロジーとしてはそのとおりで、今でもたぶん教科書にはそう書いてあるはず。低レイヤの技術革新が上位レイヤとは独立して進んでも大丈夫というのはとてもきれいだなとエンジニアとしてよくわかる話です。

ただ、それでもやっぱりWebはインターネットになったんだなあとしみじみ感じるんだよな。今でもDNSを引いてるし、NTPで時計合わせもしてるんだけど、SMPTはだいぶ意識しなくなった。@gmail.com同士でメールやりとりするときに、たぶんバックエンドでSMTP使ってないですよね(違うかな)。そもそも、emailもあまり使わなくなって、Facebookメッセージだったり、twitter DMだったり、LINEだったりでコミュニケーション取ってるわけだ。

LINEがWebなのか、っていう話もある。CROSの前半のSPDYの話でLINEが出てきた。そういう意味で、あの文脈ではLINEはWebなんだな。

だんだん何が言いたいのかよくわからなくなってきたけど、簡単に言うとコミュニケーションプラットフォームはその他が淘汰されてWebになったねえ、というかんじなのかなあ。emailはまだ息をしているけどnetnewsはほぼ瀕死だ。gopherなんてネタにしかならないし。音声・動画があるわけですが、それもWeb化しているという話もある。

そういえばSunのthe network is the computerという言葉もありましたね。今でいうとThe Web is The Smartphoneになるのか?

スマホアプリがWebを全然意識しないでHTTP使って勝手な世界を作ってる件についてはそうそうと思う反面、Webに接続する端末をブラウザだけに限らないでもっと独自のプログラムに開放していこうという路線は、「Webサービス」とか「プログラマブルWeb」の当初の大きなコンセプトだったはず。そういう意味では、今のこの現状は喜ぶべきものなんじゃないか。

ただ、もっとアプリ間でURLを交換して連携できるようにしておいた方がいいんじゃないのかなあと思うことはある。別にユーザにURLのコピペを手作業でさせなくてもいいんだけど、アプリ間連携ってもっとできたらいいんじゃないのかな。

ちなみに twitter の iOS クライアントはちゃんとツイートのURLをコピーできる機能が入ってる。さすがだなあ。

ここで思考がちょっと飛んで以下の本を思い出したのです。

パソコン創世「第3の神話」―カウンターカルチャーが育んだ夢

パソコン創世「第3の神話」―カウンターカルチャーが育んだ夢

ヴァネヴァー・ブッシュのAs We May Thinkから始まって、ダグラス・エンゲルバートの活躍と、ARPANET、Alto、PC/Macというような流れのコンピュータ歴史本なんだけど、この本のメッセージの一つにそれまで科学技術計算をターゲットにしていたコンピュータを、人間の知性を拡張するデバイスとしてのコンピュータとして位置づけ直したエンゲルバートの業績が語られている。このコンセプトの延長線上で、我々はスマホアプリをピコピコやりながらHTTPを喋ってクラウド経由で友達と夕飯の写真を共有しているのだろうか。

Webがインターネットになったというのはそういうことなんじゃないかと思います。

とりあえずブログ書いてみた。